いや〜、
息子の通う学校から「体罰についてのアンケート調査」なる文書が届いた。
子どもと保護者とそれぞれが回答するようになっている。
記名はしたくなければ無記名でOKとの事。
内容は「はい・いいえ」の選択とご意見があれば…、と言う簡単なもの。
息子にも聴いたが、幸いにして「体罰」なるものは受けたことも見たこともないと。
隠している様子も何も感じられない。
(まあ、諸々親に隠し事が何もない、なんてことはあり得ないが…、自分の経験上:苦笑)
私自身も良く学校に行くし、部活も見に行くが、気になるような場面は見たことが無い。
しかし、重いテーマのアンケートの割には回答欄は簡単で、「意味あるのかな?」とも感じてしまう。
ただ、意味があるかどうか?は回答する側の問題でもある。
意味のある内容にして提出することはできる。
私は自分が目の当たりにしてきた学校の様子や部活の様子から感じている限りのことを書いた。
最後に「今後も変わらぬご指導をよろしくお願いします。」と〆た。
しかし、この保護者へのアンケート。
学校や部活に対する「保護者としての自分自身の体験からの意見」を書ける保護者がどれだけいるだろう(私も含めて)?
子どもたちの通う学校に何回足を運んだことがありますか?
子どもたちの部活の様子を何回見たことありますか?
子どもたちの友達と直接話したことありますか?
教室や部活での子供たちの様子を自分の目で見たことありますか?
先生方と会話したことありますか?
「体罰」という言葉自体が好きになれない。
全てをひとくくりには語れないとは思うが、要は「暴力」。
言葉や態度でも暴力と同じ事は行われる。
無論、その逆もある。
随分昔の話だが、ウチの息子が先生に叱られて帰って来た時の事。
「叱られた…」としょげ返って帰宅し、話を聴けば息子が悪い。
と、その夜先生から電話が…。
「今日、学校で厳しく叱りすぎてしまった」とお詫びのような電話。
そんな電話を頂いた私はびっくり。
私はその電話と先生との連絡ノートにお詫びと自分の思うことを書いた。
「いつも学校で子供を間近で見て頂いている先生のその場のご判断で、
子供の成長を願っての想いからの行動であるなら遠慮しないでご指導ください」と書いた。
「先生の(厳しい?)お叱りは我々親や子供本人にはきちんと届いているから大丈夫です。」と。
翌日その先生から大変長文の(お礼?の)お手紙を頂いた。
子どもの頬をひっぱたくとか、拳で殴るとか、足で蹴る(しかも何回も)などと言う行為は、
子どもの成長を想い、成功を願う気持ちとは全く無関係な個人的な感情の為せる行為。
「ありがとう」と言う言葉に感謝以外の感情を込めることもできるし、
「バカ」という言葉に愛情を込めて言うこともできると思う。
理不尽な要求を突き付けたり、過度に騒ぎ立てるような子供や保護者も存在する。
言葉遣いは丁寧でも、話の内容は暴力的な場合もあろう。
中には尊敬できない先生と言うのも居るのだろうし、あるまじき行為に及ぶ事件のニュースも耳にするが、
幸いにも自分の子供と関わってくれた先生の中では今までお目にかかった記憶はない。
変な奴は「先生」の中にも居るかもしれないが、「保護者」の中にも居るしね(苦笑)。
逆に先生方に対して、「色んな保護者がいて大変だな〜」と思うことが多いかな。
今は色んなことが必要以上に過保護で過干渉な世の中と感じています。
「自由」と「無秩序」をはき違えている人間の何と多い事か…。
そして、人間の悩みの大半は「他人との比較」という価値観から生まれていると思います。
「大人のはしくれとして、子供たちに何を遺して行けるのか?」
そんなことを、考える事が多くなった今日この頃です。
oku(これホントに安曇野日記?:笑)@azumino